抗精神病薬4

ネットや書籍で、統合失調症、それに使われる薬剤、兎に角病に関わる全ての情報を収集しはじめた。

「あの異常な経験はなんだ」

「この不安感、希死念慮はなぜ起こる」

薬を飲んでいるのにこのような症状がなぜ起こるのか。

調べていくと、統合失調症患者では抗精神病薬で良くなるのが普通だ。

私は逆だ。悪くなっている。

「薬が合っていないのかもしれない」

そう思い、主治医に変薬を求めた。ロナセンからジプレキサへ。

いずれも処方量は維持量の最小量だ。

「これで良くなるかもしれない」

だがその期待は裏切られる事になる。

ジプレキサに変薬したところで不安感や希死念慮は変わらず

それどころか、所謂陰性症状らしきものが出てきた。

調べると、統合失調症では陽性反応の後に、陰性症状が起こるとある。

しかし別な情報もあった。それは健常者が抗精神病薬を摂ると、薬剤性の陰性症状様症状が出る、というものだった。

自分はこれに当てはまる。そう思った。理由は薬剤で異常な経験をした事、改善より

むしろ悪化したことだ。

そして私は危険を承知で自己判断で薬剤の断薬を目指し、減薬を始めることになる。