抗精神病薬5

減薬をしてどうなるか心配はあった。

多くのサイトには「統合失調症の患者が断薬をすると、7割再発する」

これは事実だと思う。あとの3割は、最初から誤診か、他の疾患か、

最悪の場合、計上されない結果に、つまり自死してる可能性が有る。

しかし一方では、海外の研究で、抗精神病薬は、長期に摂取してる群よりも

途中で止めた群のほうがQOLが高い、及び回復率が高い、とのデータもある。

どちらを選択するかは個人の判断に依る。私は不安ではあったが

統合失調症との診断にかなりの疑念を持っていたため、断薬を選択した。

健常者が抗精神病薬を摂ると、薬剤性精神病に罹る可能性があるのだ。

結果から言うと、感情が戻ってきた。感情鈍麻は薬剤の影響だったことは

断薬した結果、証明された。さらに、思考力も戻った。陰性症状と思われる

症状が減じたのだ。しかし意欲低下は未だにある。無気力でもある。

抗精神病薬は受容体に変化をもたらす。そしてこれらは仮説を基にしている

おおよそ、そう思えるということであって、現実に脳のレセプターがどう変化しているのか

客観的に知る術は今の所ないが、体感上少なくともかなりの影響を受けたことは

間違いないだろう。以前の自分とは違ってしまった。

ある研究では、これら脳のレギュレーションが元に戻るまで、半年から一年はかかるだろうとの事。まだ三ヶ月だ。